この写真は、今日、会議も終わってそれぞれなんやかんやとしていた時のもの。
コバ(写真左)とミツ(中央)は親元から離れ、ふたりで部屋を借りて一緒に暮らしています。
で、家賃とか水光熱費とかは折半するわけですが。今日、請求書を見たら水光熱費がやたら高い!ということに外口さん(写真右)が気づいたんですね。
そこから三人で原因究明スタート。
「冬になって高くなったんだから、暖房?」
「もしかして今も昼間暖房つけてる?」
『つけてます!』
「ばか、もう昼間はあったかいよ!」
「ガスって…風呂だけだろ?」
「何度に設定してんの?」
『あ、設定温度変えた』
「食器洗う時、お湯流しっぱなしとか?」
『いや止めてる』
とかなんやかんや。
「ミツさあ、コレ見て高くなったなあって思ったんでしょ?」
『ああ』
「だったら、誰かに相談した方がいいよ。自分ひとりで『あれやったからかな…』とか考えないで。だって、ガス漏れかもよ?水道管破裂してるとか、どっかショートしてるとか、もしかしたら留守中に誰かが入って住んでるかもよ?(笑)」
『ああ(笑)』
そんな話をしながら帰って行きました。
ミツもコバも年金と少ない給料でカツカツの生活。そしてふたりとも知的障害があるから、いろいろ計算しながら毎日の生活をするのはなかなか大変。でも、こうやってアドバイスくれる人が周りにいたら、親元から離れて生活することだってできる。
ミツもコバも、身の回りのこと、自分自身でできることも多いから、完全に誰かがその生活を管理してしまうのはちょっと違うかな、って思う。
もっと言ってしまえば、「利用者と職員」という関係でいうなら、完全管理してしまった方が職員側は楽。
でもミツたちが、誰かの掌の中で生きるんじゃなく、「自分で作る自分の生活」を送る可能性はできるだけ広げたい。
まあ、そこには失敗や危険もつきまとうけど。
彼らが地域で生きられなくなるような失敗や危険は回避しなきゃいけないから、そこには充分周りの人間も気をつけつつ。
でもちょっとくらいの失敗だったら、それは生きる力に変わるから。
カズミ