虹の会機関紙「SSCにじ」の表紙から転載します。
印刷完了したとき、パッと見たらデカデカと「加納はバカだから大丈夫」と書いてあって笑った(笑)。そこにいた加納さんに「表紙に加納はバカって書かれてる(笑)」と言ったら、「いいの。自分で書いたから。」と。
その文章をご紹介。
『加納はバカだから大丈夫』
私が虹の会に入って間もない頃、「加納はバカだから大丈夫だ」と言われたことがあった。
大丈夫って言われているんだから誉められているのかな?バカだから大丈夫ってどういうことだろう?と思っていた。
「障害者」ってことでいつもクラスのお荷物的な存在だった私にとって、「バカだから大丈夫」という言葉は、衝撃的だった。
今まで「できる」「できない」という線引きで判断され、「できない」ことが圧倒的に多かった私は、いつも肩身の狭い思いをしていた。できなきゃダメだと思い込んでいた。障害者なんだから少しでも周りの人の迷惑にならないようにおとなしくしていなくちゃとずっと思っていた。
でも、やっぱり私は自分で自分の生き方を決めたくて、家族や周りの反対や心配を押し切って、地域生活へ飛び込んだ。
私が虹の会へ来たころは、身体障害者が地域で暮らしていくための制度はだいぶ整っていたのに、「無謀すぎる」、「なんであえてそんなことするの」と言われた。
その時の私は後先考えず、とにかく「家を出て一人暮らしがしたい」しか考えていなかった。「できる」「できない」じゃなくて「一人暮らしがしたい」だけだった。
もしかしたら、親への初めての反抗だったかもしれない。一瞬親不孝かなとも思ったけど、あの時反抗したことは、間違っていなかったと思っている。
最近の障害者はお行儀が良いと感じることが多い。周りの人に迷惑をかけないようにおとなしく生きていかなきゃと思わされているんだと思う。
でもさ、それじゃもったいないよ。自分の人生なんだからさ。
加納友恵
転載以上。
あと、加納さんと外口さんと内藤さんが構成員である、虹の会広報部がfacebookページを立ち上げました。
虹魂的障害者自立生活https://www.facebook.com/nijirockteki
そちらも是非ご覧ください!
カズミ
「虹の会(Since1982)」は「どんなに障害が重くても地域で暮らすのがあたりまえ」をスローガンに掲げ、さいたま市を拠点に活動する障害者団体です。障害があっても、ひとりの大人として、市民として、人間として、障害を理由とした差別を受けることなく、地域で暮らしていけるような社会を目指し、活動を続けています。虹の会では会員さんを募集しています。会員さんには、毎月「虹の会機関紙【SSCにじ】」をお送りさせていただきます。機関紙には活動の様子やイベントのお知らせ、障害者運動に係るさまざまな見解などが掲載されています。年会費は賛助会員¥6000普通会員¥3000となっています。お問い合わせは048-855-8438虹の会まで。http://www.nijirock.com/nijinokai/honbe