どうも、久しぶりの登場加納です。 もっと頻繁に登場しなくては。
最近、私は特別支援学校で進路の話などをさせてもらっています。 進路といえば、まずはその当事者である高校3年生にだろ。と思うのですが、 特別支援学校では親に対して説明会や相談会を頻繁に設けるのです。
私たちが直接生徒に話をしたいといっても、なかなか壁は厚く、 「まずは保護者に納得してもらわないと」となってしまいます。でも、保護者にも私たち障害者が親からの支援ではなく介助者を 使い地域で暮らしていることを知って欲しいので、これからも機会を作っていきたいと思っています。
よく、その進路説明会とかで、上がるのが卒業後の進路先がない、という話です。そこで先生たちは、
「○○市の施設はもう定員いっぱいです」とか 「○○市は重度の障害者を受け入れる施設はありません」「○○市は職員が入れ替わっているのでこっちの状況を知りません」「とにかく早いうちに、卒業後の進路先を探す動きをして下さい」「このままでは行き場は見つかりませんよ」
などと、とにかく親を不安にさせるような事ばかり言うのです。当然、親は焦るわけです。(うちの子卒業した後どうすればいいの?)
これって、おかしいと思いません?どうして親だけが焦らなくてはいけないのか。 だって進路先に行くのは、本人でしょ。なんで本人ではなく親が行き場探しで、右往左往するのか。 本人に言えばいいじゃん。 本人に「おまえ卒業してからどうするんだ?」 って聞かないんだろう。
「おまえこのままじゃ行くとこないぞ」 ってどうして言わないんだろう。 「いつまでも親はおまえのこと面倒見られないぞ。親は先に死ぬんだぞ」 ってどうして教えないんだろう。
どうせこの子たちは、自分じゃ考えられない決められないと思っているのだろうか。 ひとりで考えるのは難しいと思っているなら、一緒に考えてくれればいいのに。 進路は自分のことなのに。
いつまで親に責任取らせるつもりなんだろう。 これじゃあ、いくつになっても障害者は子どものまま、大人になる機会を持てなくなってしまう。
先日ある親御さんから、「担任の先生から虹の会から内定の連絡は来ましたか? と言われたんですが、どうすればいいんでしょうか。4月からお世話になって良いんでしょうか」 という話があり、なんで学校は本人じゃなくて親にさせるんだ。と腹が立ったので 書いてみました。 4月から働くのは本人なのにね。
カノウ
「介助派遣システム(Since1992)」は「どんなに障害が重くても地域で暮らすのがあたりまえ」をスローガンに掲げる障害者団体「虹の会(Since1982)」が母体の介助派遣(ヘルパー派遣)事業所です。入所施設や親許で一生過ごすことよりも、地域(社会や他者との接点、機会に満ちあふれた)で暮らすことを望む障害のある人に対し、介助者(身体障害による身体機能の困難に対し手足となる介助をする人員)や、応援者(知的障害による生活の困難に対し手助けをする人員)の派遣を、障害のある人たち自身が事業所運営しながらおこなっています。障害があってもあきらめず、大人として、地域で充実した人生を過ごしてはいかがでしょう?キーワードは「さいたま市」「障害者」「自立生活」「親から独立した生活」「介助者」「応援者」「システム」。お問い合わせはすべて048-851-7558虹の会介助派遣システムまで。http://www.nijirock.com/nijinokai/sistem