(虹の会機関紙「SSCにじ」12月号より転載)
「にじ屋、新店舗への移転、一旦中止に!」
引っ越しは、人を巻き込むチャンス
これまで、新たな物件を探して移転、という方向で考えてきたけれど、今一度立ち返って考えてみた。
移転ということは、つまり引っ越し作業をやることになる。
まず、自分たちにとって引っ越しはイベントであり、外の人を巻き込むチャンスである、ということ。 そして、今仮に引っ越したとしても、コロナで外の人には手伝いを頼めない。いろんな人を巻き込んで何かをする、ということができない。ので、コロナが蔓延している中、移転自体が現実的ではない、という結論に至った。
そもそも、にじ屋をやっているのは、自分たちの仲間を増やすため、輪を広げていきたいから。だから引っ越しも、いろんな人に手伝いに来てもらって、来てもらった人に売り場を作ったり一緒に作業する中で「自分のにじ屋」だと思ってもらえなければ、引っ越しの意味がない。
作業的な意味だけならきっと内輪だけでできるけれど、それはとても閉じたもので、自分たちがやりたい輪を広げることにはならない。自分たちだけでやるのでは無く、大事なことはドンドン外に広げていく運動の視点だということ。
にじ屋のために、一肌脱いでもらう
加えて、自分たちは障害のある職員の給料分、なんとしても稼ぎたい。
一か月は引っ越しで売り上げがないと思ったほうがいいので、それを取り返すだけの展望がない今の状態をスライドで、しかも内輪だけの作業で引っ越すというのは、うまくいかない。
また、家賃のこと以外の押し出せるものがないと、動いてくれる人も動いてくれない、ということにも気がついた。
いわゆる神様みたいな人(例えばにじ屋さんだったら安く貸すよ、とか)が
居るとしても、そういう神を動かすにはお金のこと以外、のプラス押し出せる何か、だと思った。
自分たちはこれから給料を稼ぐために、売り上げの達成に関しては常勝したい。常勝していくために、そして誰かが「じゃあにじ屋為に一肌脱ごう!」と思うような武器が足りないのでは、と思った。
今具体的に動くことは出来ないからこそ、物件チームで武器になるプラスワンを考える期間にしていったらいいんじゃないか、と考えている。
すず