(虹の会機関紙「SSCにじ」12月号より転載)
決起集会を行います
「さいたま市はJRの駅無人化をやめさせよ!」
我々は呼びかけます!!
『さいたま市は、JRの駅無人化をやめさせよ!』決起集会
日時 2020年2月8日(土)18:30~
場所 ほんびぃ/虹の会本部(さいたま市桜区埼玉大学向かいビープラント2階)
会費 飲食代として1000円
問い合わせ先 虹の会048-855-8438(担当/内藤)
さいたま市において、車いすに乗っている障害者が「この時間は駅員がいないのでスロープは出せません」と断られ、電車に乗れない状況が発生しています。われわれが直面したのは今年の夏のことです。
これは、JR東日本による「駅無人化」の動きによるモノです。
虹の会周辺の駅でも、ほとんどの駅で、駅員が不在となる時間帯を設けています。
例えば南与野駅では「始発から6時半、9時半~11時、12時~13時、14時~17時」という夜以外すべての時間帯で駅員不在時間があり、これだけの時間、駅員にスロープを出してもらう必要がある障害者は電車に乗れなくなるのです。障害者はその時間を避けるか「事前連絡」してください、と言われています。
公共交通機関である近所の駅を利用するだけなのに、時間帯が限られたり、ただ電車に乗るだけのことなのに前もって連絡することが求められるなんて、障害者の外出をますます「面倒」で「特別」なことにしていることは明らかです。
さいたま市は、「ノーマライゼーション条例」「さいたま市だれもが住みよい福祉のまちづくり条例」で、すべて市民は障害の有無にかかわらず等しく市民として権利の享受できる社会を目指すと謳っています。そして、誰もが自らの意思で自由に行動し参加するため、その障壁の除去は「市、事業者、市民相互に」協力して行っていくとも言っているので、JRによるこの「駅無人化」の動きは、さいたま市のこれら条例に抵触しているのです。しかしこの状況に対するさいたま市の認識もまた表明されていません。
さいたま市は、この状況を黙認することなく、一事業者であるJRに対し是正を求めるべきであるとわたしたちは考えます。
そこでわたしたち虹の会は、さいたま市に対して要望書を出していくことにしました。
つきましては、以下の通り要望書提出に向けての決起集会を行います。
賛同して頂ける方はどなたでも参加することができます。
障害者が電車に乗ろうと思ったら、駅員がいる時間かどうかを調べ、事前に連絡しなければならなくなってしまったこの状況に対し、「それはおかしい」と一緒に声を上げましょう。
ぜひ当日はたくさんの方にご参加頂いて要望書をまとめ、後日さいたま市の対応を求めていきたいと思います。また当日参加できないという方も、ぜひさいたま市に対しての意見をお寄せ下さい。お待ちしています。
そしてさらに問題だと感じるのは、こんな明確な問題にもかかわらず、ほとんどニュースにも取り上げられていない、という点です。わたしたちが気づいていなかっただけで、当然このような問題提起はどこかで行われているものと思っていましたが、調べてみても障害者団体などでこのことを問題として訴えているところには行き当たりませんでした。
全国の障害者団体のみなさんで、すでにアクションを起こしておられるところなどありましたらぜひ教えてください。またみなさんの地元の情報などもぜひ寄せていただき、情報を共有することで、この動きを全国的にも大きなものにしていくきっかけになればと考えています。
内藤亜希子