虹の会機関紙「SSCにじ」9月号より転載
このブログでは、(前編)に要望書をもとにした話し合いに参加したスズとイノウエの報告、(後編)に経過報告と要望書と回答の全文を掲載します。
【駅無人化問題】
京王線駅無人化反対の要望書と回答
~鉄道を利用するみんなの会と共同で要望書を出しました~
駅無人化に反対する東京の人たちから声がかかり、「鉄道を利用するみんなの会」に参加させてもらっています。今回、京王線の駅無人化について要望書を出すということで、虹の会も名を連ねることとしました。要望書は8月26日に提出。まずはその時に参加したすずとイノウエの報告、そして、資料として「鉄道を利用するみんなの会」の事務局の方作成による経過報告と、要望書と回答の全文を掲載します。
要望書提出 すず
8月26日(金)、京王線の駅無人化に反対する人が集う「鉄道を利用するみんなの会」の鷹林さんらが中心となって動く京王線駅無人化反対運動の要望書の提出の場へ参加してきました。今回の要望書、駅無人化を反対する同志として虹の会も名前を連ねさせてもらっているのです。井上さんやすずさんに是非意見をしてもらいたい、と声をかけていただいていた事もあり、井上さんと共にいってきました。
15時から調布駅の構内にある会議室にて。
駅員は7人。こちらは25人ほど。鷹林さんやみんなの会の人が声かけたいろんな団体の方、NHKの取材も入っていました。初めに奥村さんが要望書を手渡し、その後鷹林さんが読み上げ。そこから駅側とのやり取り開始。
受け答えは基本的に鉄道営業部課長のスギウラさんという男性が代表で。駅としては、少子化やコロナの影響で収入が下がり、採用が難しいということで合理化を図ったので無人化を進めているといっていました。視覚障害者、聴覚障害者の方にはカメラ付きインターホンや対応できる機械を設置しますともいっていたが、その機械ができるのはもっと先で、その間駅は使えないまま。「いくら機械が増えたところでそもそも使い方がわからない知的障害のある人はどうすればいいのか」ということについてはこれから検討します、と言うことだけ。
また、鷹林さん達が自分たちで調査した際の音源を流していたんですが、現在駅に設置されているインターホンを使うと、駅員でなくお客様センターへ繋がる。「現在無人化になっている駅は何駅でしょうか」という質問をすると、最初は時間帯によって無人化のところがいくつあります、という回答があったのに、その後誰かに確認する取り次ぎの後、「無人の駅はありません」という返答が。駅側は、「対応した女性、元駅員で詳しいものがいるのでそこに聞いたと思われる。わざとそういう対応するひとはいないので、その元駅員の知っている情報が古かったのだと思います。また、無人の駅はない(改札口はある)ので、間違った情報をお伝えしたのだと思います」と。鷹林さんが「結局今無人の改札口はいくつあるんです」と確認すると、19駅23改札口ある、という返答があったのです。内部でも混乱があるのか、はたまたこっそり無人化を進めていく為に隠したいのか、と思われても仕方ないと思う対応ではないかなと思ってしまいました。
また、今後無人化の駅、予定あるか?という質問に対して、「多摩動物公園が今の所人を配置プラス機械を設置で検証中。」だそうで、しかも9月末で決まるかも知れないのだそうです。つまり人が居なくなる、無人になるの可能性もあるということ。こうして「人がいないと電車に乗れない、機械ではダメなんだ」といってる人がいるのに、それを無視した検証をして何をどうやって「ココは無人でいい」としているのか。利用者が少ないから、というのは理由にはならないと思うのです。他にも、駅としては改札にて利用者へのどのような対応があるかを9月に集計したそうで、今の所、千歳烏山駅で障害者の人が月に20件対応があったとのこと。駅側としては、まるで対応件数が少ないから人を配置しなくても問題ない、というようなニュアンスのことをいっていたが、いま使うことができない人はカウントされていないんだから、そもそもその集計も意味がないのでは…?
とても緊張感漂う空気にドキドキして参加したが、後半は憤りや疑問でそんなものどこかにいってました。途中鷹林さんが「虹の会さんはどうですか?すずさんとか」と振ってくれて、これは井上さんと、と思ったら丁度トイレ。マジかよ!と思いつつ私から「人さえいてくれればなんとかなるんです。機械を置かれても駅は使えません」と伝えました。
時間でこの会は終わりとなり、帰る前に鷹林さんへ挨拶に行くと、「本当に来てくれてありがとうございます、どれだけやれたか分かりませんが、どうぞ今後もよろしくお願いします。」と。とても力強く、嬉しい言葉をかけてもらいました。
駅からの返答は色々あったけれど、つまり儲からないから対応で人手のかかる人は切り捨てます、諦めてください、と言っているようにしか聞こえませんでした。やり取りの中で、ホームからの視覚障害者のひとの転落が多いから人を配置してくれ、というこちらの要望へのへの返答で、ホームドアの工事を進めている、といっていたが、こうしている間にも毎日駅を使う視覚障害者の人達は転落して死ぬ危険と隣り合わせで。もしかしたら明日落ちて死ぬかも知れない怖さを抱えて駅を利用しなければいけないということですよね、つまり。今、私たちは安心して電車に乗りたいのに、何年先の話をしているのか…。今生きてる障害者や人手が必要な人は駅を使うな、もし転落してもしょうがないと、と思われているのかと思うと、やはりそれはおかしいと声を上げ続けなければいけないな、と気持ちを新たにしました。
トイレに行ってた! イノウエ
コロナ鍋になり、各他団体の勉強会にいくのは、2回目でした。
今回は自分たちが京王線に、求める、変えてほしかった事を、提案しに調布駅まで行きました。
参加者は、ほぼ車イスの人、あと鷹林さんでした。
虹の会は、ぼくとすずっこで。
今回参加してきました。
勉強会の場所は、調布駅中でした。
(コロナじゃなかったら、電車で会場までいきたかったな~~。)
で、提案の中身は、京王線に俺たちがやってほしいことをお願いしてきました。
虹の会の、俺たちの意見も要望書に入っていました。
それを、提出してきました。
そのほか、鷹林さんの方から俺たちに提出してき
ましたが、俺はじつは駅の中にあるトイレにいっていて、鷹林さんが質問した時、会場にいませんでした。
鷹林さんは、ぼくに質問に答えてほしかったみたい。
京王線の駅員さん、提案してほしかったみたいです。
でも、ぼくはトイレにいっていました。
そして、寝ていました。
ぼくは、分からなくても、質問に答えればよかったな~~。
次、京王線の駅員さんと話しあいがあったら、トイレとかいきないで、分からなくてもいいから、駅員さんと、話しあいをしたいです。
少しでも、いいので質問したいです。
(後編)につづく