毎年の健康診断。
私はモトミの健診に同行しまして。
毎年モトミは大騒ぎするので、ちょっと気合を入れて行くわけです。
健診センターについて「検体あずかります」と言われ、「うんちとおしっこだって」と言ったら、モトミは自分でカバンの外ポケットから出してました。
へえ、分かってるんだね。
最初はレントゲン。
さっそく行かないと待合で叫んで暴れスタートしようとしたが、無理矢理立たせてエレベーターへ。
2階に上がってエレベーターがあくと、正面のレントゲン室のドアのところに技師さんと看護師さんが立っていて「もとみさーん、久しぶりー!」とお出迎え…。
気合を入れているのは私だけじゃないらしい。
モトミは大声で「〇▲※◇●☆*●!!!」と悪態をつきながら、「カバンはそちらに置いてくださいね」にリュックをすごい勢いでカゴに投げ入れ、「こちらですよ」にまた大声で悪態をつきながらノッシノッシとレントゲン台へ向かう。
なんだよやるのかよ。
私はここで退室。
ドアを閉められ中から聞こえる声。
「はい、これ抱っこして、そうそう、じゃあ大きく息を吸って〜 はい、とりますよー。はい、おわりで〜す」
ものの10秒で出てきた。
次、腹部エコー。
ベッドに大人しく寝てやられていたが、やられてるうちに機嫌悪くなり、あばれまくるので今日は無理かなと。
去年もおととしもとれてない。
「本館でやってたときはできたんですけどね、こっちに移動してからダメなんですよねえ」と看護師さん、よくご存じで。
なんでできないんだろうか。
「ここ狭いからかな」と技師。
次、隣の部屋へ移動してベッドに横になり、心電図。おとなしくできた。
そして寝たまま血圧と採血へ。
同室でこの3つをやるのはもう毎年のことになった。
看護師さん、心電図の足首に挟むヤツだけ検査がおわっても外さない。
「コレ外したら、きっと起き上がっちゃうと思うので」と小声で言う。
足首に心電図をつけたまま血圧はおとなしくやられる。
さて、ついに一番の難関、採血。
ここでベテラン看護師登場。
「はいモトミさーん、1年ぶりね」
「もとみさんのときは、私、毎年ご指名なのよ。でも絶対とれるから大丈夫。はい、チクッと痛いのやりますよ。嘘はつかない。痛いよ。」
刺されるとモトミ大声で叫ぶのだけど、自分でも危ないと思うのか、刺されてからは暴れないんですよね、毎回。
そんなわけで採血もあっさり終了。
これで終了かと思いきや、となりの部屋のエコー技師がもう一回トライするとか言って。
「レントゲンもできたの?」
エコーだけできないのが悔しいのかしら。。。
採血までやった部屋で、「ここならできるかも」と、エコーの機械をわざわざ運んでくる。
心電図の機械と入れ替えてコード差し替えたりなんやかんやして再トライ。
電気も消さないで明るいままやりますと。
そして私と看護師さんとでかなり強力に押さえるのだけど。
なんかモトミ、おなかをねじるので、画像を見ることができず、やっぱり断念。
最後、残念そうな技師さんの顔が印象的でした。
写真は、健診後に「終わったので仕事に戻ります」という意味の電話をするモトミ。
カズミ