先月は参加者がイマイチ少なかったこともあって、今月のアトリエ307は先月に続いて暑中見舞いということに。
まずは前回不参加タカノブの『花火』。

これはスゴいわ、夏の風物詩がテンコ盛りです。花火・風鈴・朝顔・ひまわり・スイカに蚊取り線香etc…。
ただ、それにはちょっと画面が小さ過ぎました。もっと大きい紙に描いてもらうべきでした…。これは私の反省です。
その辺を踏まえて、タカノブのもう一点『カボチャ』。

タカノブは何でも描けるんだけど、私個人的には、さっきのチマチマと説明的なやつより、こういう大胆なヤツが好きですね。
これと合わせて、以前の墨で描いた顔なんかも一緒に見ていただくと、その辺のタカノブ作品の魅力が分かっていただけると思います。
ちなみに、夏を連想するテーマとして「カボチャ」を描くと決めたのは、彼自身です。
次はコバ、『スイカ』。


シンプルで良いですね(笑)。
黒い丸は模様でしょうか種でしょうか?
次はミツ、『川とスイカ』。

これもハガキにすると涼しげな暑中見舞いになりそうです。
そして問題は、今回のイチマルによる一連の作品なんですが…。
まずは作品をご覧ください。

右下の文字は「よちまい」と読めますが、これは「暑中お見舞い」です。
彼は、話は普通にできる(噛み合うかどうかは別にして)のに、文字は勝手に端折られたりして意味不明になることが多いのです。
慣れると読めると言いますけど、私にはまだ読めません(泣)。
イチマルの作品はまだあります。
『カボチャ』

『プール』

今回に限らず、イチマルたちに絵を描いてもらう場合に、サポートする私たちがどこまで口を出すかということにはいつも悩みます。
口を出さなければ何も生まれてこない、かと言って口を出したらヤラセになってしまう。
だから私としては、なるべく最小限のことしか、言わないようにしています。
が!
コウヘイのように執着の強い人はそれでいいんです、勝手にどんどん増殖して行きますから(前々回『表情を描く』参照)。
ところがこのイチマルやオグラなんかの場合、センスは良いのに、絵に対する執着がないからすぐ止めてしまう。
今回も、イチマルはクレヨンで薄い線を描いただけで「できた」と言ってきます。
それを「色を塗れ」だの「模様を描け」だのと口を出すわけです。もちろん、色や描き方は任せますが。
そんなこんなで完成したのが上の作品です。小品ではありますけど、良くなくないすか!?!?
まあ、純粋美術家はいざ知らず、イラストレーターだって小説家だってディレクターや編集者のプロデュースが必要だ。
イチマルには正直ガッカリすることもあるけれど、「プロデュースしがい」は確かにあります。
商品化したらたくさん売れるのではないでしょうか!?
さて次回の『アトリエ307』ですが、木の板などを使って、実用作品として「箱を作る」という予定です、終わってから皆で話しました。
コンドウ
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